こんばんは 森林インストラクター岳です♪
今晩もどこかの林で、クワガタ採集に夢中になっている親子がいるだろうか?
どうかでっかいノコギリクワガタが採れますように…(^^♪
「息子の喜ぶ顔が見たい!」
…っていうのは、妻が納得する理由で、本当は自分が採りたいのさ!
虫取りは、男の狩猟本能を刺激する、ハンティングなのだ♪
ボクは魚釣りはやらない。
どうも海の奥深くに魚がいる、餌に寄って来るっていうのは想像できないし、待っていられない。
子供のころから玉網を持って、水たまりの底に突っ込んで、ヤゴやハゼ、ザリガニなどを採っていた。家からすぐ近くに一級河川の武庫川があったからだ。
コヤマトンボ、オオヤマトンボ、コオニヤンマなど水流に適応した平らな姿のヤゴを採っていた。
飼育したが、どれも成虫にはできなかったが。
昔はよく甲山近くの廣田神社へ、弟と自転車で小1時間かけて、クワガタ採集に行っていた。ヒラタクワガタが採れた。関東では滅多に採れないクワガタだ。
毎夏、1,2回は息子とクワガタ採集に行く。
息子は31歳、もう子供ではないが、趣味で、海外種クワガタ、カブトのブリーダーだ。
毎年ノコギリクワガタとコクワガタ、カブトムシは、しこたま採れる場所を知っている。
3年前に見つけた場所で、だいぶ昔、おじいちゃん家に泊まると、その林にクワガタ採りに行ったもんだった。
その場所が今でも広範囲にわたって残っている。
里山管理がされていて、僕らにとっては宝の山だ♪(^^)v
しかしコナラやクヌギ、クリ林ではなくてもクワガタが採れるっていうのは、最近分かったこと!
クワガタが好きな樹はアカガシ! カブトムシが好きなのはシラカシ!どちらも常緑樹だってこと。その宝の山ではそうだった。
先日、三浦半島へミヤマクワガタを採りに行った。
5:11発の電車に乗って、久里浜駅に6:17着。
幕府御用林跡「御林」へ行った。
江戸時代から残る林が広範囲に残るというので、行ってみたが…
コナラ、クヌギはほとんど無く、マテバシイの純林だった。昔からマテバシイを薪炭林(燃料)として利用していたそうだ。
幹のあちこちから樹液は出ているのだが、全く虫が集まらない!カナブンやスズメバチでさえもだ!!
全く採れなかった。
そこから浦賀の渡し舟に乗り、海沿いを小一時間歩いて観音崎の森へ向かった。
観音崎自然博物館の学芸員の方のYouTubeを見て、そこにミヤマクワガタ、ヒラタクワガタが生息することを知ったからだ。
しかしこの日は灼熱の暑さで、9時過ぎでも32、3℃はあるんじゃないかな?!と思うほど。
むろんクワガタは出てこない、コナラの木にはカナブンばかりだった。ということでボウズ!
観音崎自然博物館で学んだことは、カブトムシが発生しだすと、クワガタたちは樹液が吸えないので、発生期をずらしているということ。ただしノコギリクワガタだけは、カブトムシに対抗できて同時期に発生する。
つまり6月~7月の初夏、9月~秋口にヒラタクワガタやミヤマクワガタが樹液にやってくるそうだ。
ましてミヤマクワガタは希少種で、観音崎あたりではタブノキに来るそうだ。
クヌギ、コナラの木が少ないからだそうだが、まさかタブノキに?! 樹液は出るのか?!
…という結末で、ミヤマクワガタは、未だ憧れの存在になってしまった。
もう20年近くも前の話だが、伊豆の今井浜の裏山では毎年良く採ったし、千葉の銚子の海沿いの林や大洗でもミヤマクワガタを採っていたので、海沿いに多いクワガタだってことは分かっているのだが、ボクの住む鎌倉~江の島、湘南の森に行ってはみたが、どうもいない様だ。残念ながら…
さて次はどこの林へ出かけようか?
ボクの夏休みはまだ始まったばかりだ♪(^^)v岳